分類   アブラナ科 アブラナ属   

ブロッコリーはキャベツの変種で、原産地は地中海沿岸。
つぼみのかたまり(花蕾)と茎を食用とします。旬は 12 〜3月。  

イタリアやフランスで改良され、カリフラワーと同じく日本へは明治時代に導入されましたが、あまり普 及しませんでした。本格的な栽培が始まったのは第二次世界大戦後で、 1980年代になって急速に消費 が拡大しました 。

近年は、栄養価の高い緑黄色野菜として、先に普及したカリフラワーより人気が高く なっています。  ブロッコリーは栄養面で大変優れており、ビタミンCをはじめとして、カロテンや鉄分なども豊富に含んでいます。

ブロッコリーは葉ものの緑黄色野菜より一度にたくさんの量を食べることができるので、多く の栄養素を摂取できるのも魅力です。

紫のブロッコリー…!?

▼ ブロッコリーは寒さにさらされると、花蕾が紫色になることがあります。これはアントシアニンという成分が作られるためです。ブロッコリーは寒さから身を守るためにアントシアニンを作ると考えられていま す。

▼ アントシアニンは、抗酸化作用をもつポリフェノールの一種で、なすや紫キャベツなどの野菜に含まれています。ですから、紫がかったブロッコリーも問題なく食べることができます。
むしろ甘みが増して いておいしいですよ。

    <名果 Info.> 2012.1

  1月の主な産地   愛知県・鳥取県          
12月後半は前進出荷により品種の切れ間ができ、入荷量が減少した。

1月前半は12月の冷え込みにより入荷量は少なめとなる見込みだが、1月中旬頃から天候次第で増加する見込み。

生育は例年並み。シチューや温野菜の食材として需要は高い。
【 見分け方 】

濃い緑色で色にムラがない
     ( × つぼみが黄色っぽいもの)

つぼみが堅くしまっている
     ( × つぼみが開いていたり、
           花が咲いているもの)

全体がこんもりとしている

茎の切り口が丸く、
       500 円くらいの大きさ

茎にス(空洞)や変色がない 度合い
   で多様な食感を味わうことができる




【 調理のポイント 】


調理する時は、まず小房に分けます。 茎を切り落とし、つぼみ側に残った茎の切り口に、包丁でやや深めに十 文字に切り目を入れます。切り目から手で裂くようにして分けると、つぼみがくずれません。 茎は厚く皮をむいて。

ゆでる際は、上記同様、茎に十文字に切り目を入れて丸ごとゆでるとうま味が逃げません。
たっぷりの熱湯に 塩をひとつまみ加えてゆでたら、ざるに上げて冷ましましょう。水にさらすと水っぽくなります。