れもんには、おなじみのビタミンCのほかにクエン酸、レモンポリフェノール、リモネンなどの機能性成分が豊富に含まれている。日々の食事に取り入れ、これらの成分を効果的に摂取したいところだ。


古代エジプト人は、肉や魚の腐敗防止用としてレモンを使用していたという。

また、15世紀のドイツでは、葬儀の際に弔問客がレモンを身につけ、当時流行していたペストへの感染予防をしたことで広まったといわれている。

このように、古来より様々に使用されてきたレモンには殺菌効果がある。

また、爽やかな酸味と香りにはリラックス効果もあり、その香りはアロマオイルや芳香剤、香水としても多く用いられている。

殺菌効果と香り、どちらもレモンに含まれるシトラールという成分の効能であるが、そのシトラールはどこにあるのか。

レモンの香り成分は油で出来ており、その油は油泡(ゆほう)という粒に詰まっている。その油泡は果汁よりも皮に多く含まれており、皮のシトラール含有量は実に果汁の7000倍といわれている。

よって、レモンは皮ごと利用することで香りがより際立ち、爽やかな風味を味わえるのだ。

その他、メタボリックシンドロームの予防・改善につながるといわれる成分フラボノイドは果皮に多く含まれ、脂質への抗酸化力が強いエリオシトリンは果汁よりも果皮に20倍以上も含まれ、その量は他のかんきつ類の30〜100倍になるという。

しかし、効果には個人差があるため1日何グラムという量よりも、日々の食材に3日に1個程度取り入れるという習慣が大事だそう。


■■■ 皮ごと食べよう!!! ■■■

ヨーロッパではレモンを皮ごと食べる習慣があるが、それというのもヨーロッパのレモンは日本のものと比べて皮がやわらかいからということもある。

レモンは暖かい場所を好むので、日本では寒さに強い品種が栽培されており、それで皮が硬くなっているのだ。

では、そのシトラールを国産レモンで効果的に引き出すにはどうすればよいのか?

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洗ったレモンを凍らせ、おろし金ですりおろすことで、油胞が壊れてシトラールを全部取り込むことができる。
また、皮ごと食べることになるのでビタミンCを5倍摂取できるという。

コロッケや餃子、ご飯などに混ぜ込んで食べることもあるそうだ。国産レモンは新鮮で、皮まで安心して食べられることで、年々需要も増えている。



    11月の取扱い産地

       広島ゆたか

干ばつにより玉太りが悪い。その為、例年よりも出荷が遅れている。しかし、着果量は多いため不作であった昨年・一昨年よりも数量は多く、平成21年度並となる見込み。M中心の予想。

      12月になれば緑色から黄色に