写真は「茨城県産 紅あずま」
分類  ヒルガオ科 サツマイモ属   

みのある芋という意味から「甘藷」と呼ばれるほか、 薩摩藩で栽培が盛んだったことから「さつまいも」とも呼ばれます。

旬は新物の出回る9月から11月頃まで。

しかし、甘藷は貯蔵されてある程度水分が蒸発すると甘みが増すため、貯蔵されて数ヶ月経った1〜3月頃が最も美味しいといわれます。

甘藷の主成分はでんぷんです。加熱するとアミラーゼという消化酵素がでんぷんを芽糖という甘みのある糖に分解します。

アミラーゼは70度前後で最も活発に働くため、甘藷をより甘くするには70度前後でじっくりと長時間かけて加熱するのがポイント。

電子レンジで高温、短時間で加熱すると甘みが少なくなってしまいます。


■甘藷は便秘予防に最適


甘藷にはビタミンCや食物繊維が多く含まれています。

ビタミンC:コラーゲン生成を促す働きや抗酸化作用があります。

食物繊維:腸内環境を整え、便秘を予防する効果があります。

また、切り口から出る白い液体成分「ヤラピン」にも、腸のぜん動運動を促進し、便秘を解消する効果があるとされています。。

    <名果 Info.> 2012.9

9月の主な産地   

徳島県・宮崎県・鹿児島県・茨城県・千葉県
         

宮崎・鹿児島産は小玉傾向。茨城・千葉産はできがよく、例年並みの入荷となる見込み。

徳島産は出始めは多めの入荷だったが、昨年並みに。

「べにまさり」「べにはるか」は9月中旬頃から入荷スタート予定。