小松菜はかぶの茎立ちを改良したもので、ツケナ類(アブラナ科アブラナ属の非結球性葉菜類の総称)の一種です。
江戸・小松川で八代将軍徳川吉宗がその美味しさに感動し、「小松菜」と名付けたとされています。
関東地方ではお雑煮に欠かせない野菜です。ちなみに愛知県周辺ではお雑煮に餅菜(正月菜)を入れる習わしがあります。餅菜は小松菜に近い在来の菜類ですが、小松菜より葉の色が淡く、やわらかいのが特徴で、小松菜と異なり茎の根元の方から葉が出ています。
小松菜の旬は12月から2月にかけて。冬場の小松菜は霜に当たると葉肉が厚くやわらかくなり、甘みが増します。
選ぶときは、葉が肉厚で、茎が太く、30cmほどまで育ったものを。
シャキっとした歯触りが持ち味なので、調理するときは火を通しすぎないことが肝心です。
また、小松菜はほうれん草と違ってアクが少ないため、ゆでてアク抜きする必要がなく、手軽に使えるのも魅力です。