10月からのこの時期は、北海道産かぼちゃが多くなってきます。よく、北海道のかぼちゃは甘くてホクホクとうたわれますが、その理由の一つには土地特有の気候があるようです。
北海道は昼晩の寒暖差が大きく、夜は冷え込むため、かぼちゃは昼にため込んだ糖分やデンプンをほとんど消費せずに済みます。その結果、糖分とデンプンが
蓄積されて甘くホクホクした食味になるといわれています。
主力品種は「くりゆたか」と「くり将軍」。
くりゆたかは味・収量・作りやすさ・見ためのどれもが安定して優れている強粉質の品種です。
くり将軍は食感がよく糖度の高い品種で、収穫直後でも10度前後あります。どちらも名前に「くり」が入っているだけに、栗のように甘くなめらかな食感が楽しめます。
10月31日はハロウィンです。
ハロウィンといえばかぼちゃの中身をくり抜き、目や口を彫って中にろうそくを灯した「ジャックオランタン」が有名です。
現在ハロウィンは仮装パーティをしたり、子供たちはお菓子をもらったりと楽しいイベントとして浸透していますが、元々は秋の収穫への感謝と、先祖の霊を迎え偲ぶキリスト教の宗教行事です。
そして、この日は悪霊や魔女もやってくると信じられていたため、それらを追い払う意味で玄関や窓辺にジャックオランタンを置いたといわれています。最初はカブや大根で作られていたようですが、外皮が固くて目や口がくり抜きやすい、栽培が簡単で大量生産ができるという理由から、かぼちゃの使用が定番になったようです。