■みずみずしく、柔らかくて甘い!新玉ねぎ
春に種を播き、秋に収穫される玉ねぎは、やや辛みが強く、貯蔵性があるので翌年の4月頃まで貯蔵施設で保管されたものが出荷されています。
一方、秋に種を播き、春から初夏にかけて収穫される玉ねぎは、貯蔵性はあまりありませんが、水分が多く、甘みがあります。
春に出回る「新玉ねぎ」は、みずみずしく、やわらかくて辛みが少ないので、サラダなどの生食に向いています。
新玉ねぎには一般的な黄玉ねぎのほか、白玉ねぎもあり、1月頃から出荷されています。新玉ねぎは、水分が多いため傷みやすく、鮮度や風味が落ちやすいので、冷蔵庫で保存して早めに使い切りましょう。
■玉ねぎの注目成分「ケルセチン」!
玉ねぎは「ケルセチン」という成分を豊富に含んでいます。ケルセチンはポリフェノールの一種で、野菜や果物に広く存在し、特に玉ねぎに多く含まれています。ケルセチンはポリフェノールの中でも特に強い抗酸化活性を示すため、がん、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の予防に重要な役割を果たすと期待されています。油と一緒に摂取すると吸収効率が高まるようです。
■4月10日は「愛知の新玉ねぎの日」です!
「0」を玉ねぎに見立て、4と10で「よ(4)い(1)玉ねぎ(0)」と読む語呂合わせから、JAあいち経済連が制定しました。愛知県の玉ねぎ産地は知多地域と西三河地域(主に碧南市)が中心で、4月〜7月を中心に出荷されています。近年、極早生玉ねぎの生産が増えており、1月から出荷は始まります。極早生品種の「あいち白」「養父早生」はあいちの伝統野菜に選定されています。