南津海は、カラマンダリン×吉浦ポンカンの掛けあわせで生まれました。
初夏に出回るみかんなので「なつみ」という名前になったそう。
<南津海の特徴>
表面は全体的に凹凸がありますが、実はぎゅっと詰まっていてハリがあります。程よく酸味があり、甘すぎないのでぐんと気温のあがるこの季節にとてもおいしく感じます。
また、種はほとんどなく、手でむけるほど皮がむきやすいのも特徴です。中の袋もみかんのようにそのまま食べられます。
<南津海の生育>
みかんの収穫時期は、果皮の色づき具合がひとつの目安になります。そこで、育成当初は12〜1月に収穫されていたといいますが、この時期の南津海は酸味が強く、販売には至りませんでした。しかし収穫されずに樹上に残っていた実をカラスが群がり食べていたことをヒントに収穫期を遅らせてみたところ、甘酸のバランスが良くなっていました。
つまり、他の柑橘が開花から遅くても半年で収穫に到るところを、南津海の場合では開花から収穫までに1年をかけるのです。他の中晩柑類では貯蔵により酸を抜き、出荷するものもありますが南津海みかんは樹上で完熟させます。そうすることにより、樹で作られた養分をたっぷりと果実に溜め込み高糖度に仕上がります。